過去ログ - 唯「まじーん、ごー!」
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626:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/26(土) 19:09:27.42 ID:B80XsZte0

 ガルマ・ザビが率いるジオン飛行部隊は、ゴラオンが隠れている山間に近づいていた。

ガルマ「ビーム砲を開け、全機、攻撃スタンバイ」

 彼の予想では、ゴラオンは尻を向けているはずだ。800メートル級の巨大戦艦でも、後ろを取ればまともな反撃はできまい。

エイブ「エレ様、敵艦隊が接近してきます」

エレ「副砲、その他使える砲門は射撃体勢を整えよ」

 だが、ゴラオンはガウの針路に対して正面を向いていた。
 主砲のオーラノバ砲は使えないとはいえ、その威力は70メートル級のガウでは相手になるまい。

 それを、ガルマは接触する瞬間まで、まるで考えていなかった。
 ゴラオンが背を向けていると情報を流したのは、他ならぬ彼の親友だったからだ。

シャナ「ガルマ、聞こえている?」

ガルマ「シャナか。これからゴラオンを落とす。君も見に来るといい」

シャナ「残念だけど、それはできないわ」

ガルマ「そうか」

シャナ「アンタに、ゴラオンは落とせないから」

ガルマ「なんだと!?」

ジオン兵「が、ガルマ様!」

 驚愕するガルマをオペレーターの裏返った声が遮った。

ジオン兵「ゴラオンの艦首が、こちらを向いています!!」

ガルマ「なにっ!?」



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