675:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/02(水) 15:54:48.54 ID:mnu8E9pc0
クランプ「ゼイガンから通信。D兵器と思しきメタルアーマーが飛び立ちました。天草シノも同乗しているようです」
ラル「よし、すぐに追撃するぞ」
ハモン「ご武運を」
ラル「うむ、ザンジバルは待機させておけ。D兵器をやったら一時戻ってくる」
ハモン「かしこまりました」
パイロットスーツを着たランバ・ラルとハモンは短い口付けを交わし、ランバ・ラルは高速陸戦艇ギャロップに乗って発進した。
ラル「D兵器、速いな」
航空機の延長をイメージしたメタルアーマーとリフターの構造はモビルスーツを寄せ付けない速度を生み出している。
ラル「――が、弾丸が当たりさえすればよい」
ギャロップの上に立ち、青い新型モビルスーツ・グフでランバ・ラルはジャイアント・バズを構える。
ラル「よし、いくぞ!」
「「「おう!」」」
だが、ランバ・ラルの気勢が部隊に伝播した瞬間、突如として砂漠が盛り上がった!
ラル「なんだ!?」
シノ「これ以上先には進ませないぞ!」
砂柱を割って現れたのは、D−1だった。
スズと一緒にD−3に乗った後、D−1が隠してあった地点に降ろしてもらい、乗り潜んでいたのだ。
ラル「別のD兵器か! こしゃくな真似を!」
ドラグナー1型はハンドレールガンを右手に、シールドを左手に持つと、ギャロップから飛び降りた二体のザクUとザクを一回り大きくして青い塗装にしたようなモビルスーツ・グフと対峙した。
シノ「ジオンの新型のモビルスーツか……あれにラル大尉が乗っているだろうか……」
空を飛ばなければ機体を動かすことはできるのは、先ほど示したばかりだ。
次の問題は、迫りくる敵と戦うことができるか――
ラル「我々はD兵器回収が目的ではない。木馬の撃破が目的だ。パイロットが死なぬ程度に破壊するぞ!」
アコース・コズン「「了解!」」
二機のザクが左右に散開していくのを見て、ラルは独りごちた。
ラル「あれにシノ君が乗っているのか……?」
シノ「う、撃つぞ!」
ババババババババ! ハンドレールガンが火を噴く。
ラル「正確な射撃だ――が、それゆえ、コンピューターには予想もしやすい」
僅かに半歩分、ジグザグに動くだけで、ドラグナーの弾が外されてしまう。
シノ「ま、まともに避けもしない!」
三方向から囲もうとしているのが判ったシノは、砂漠に足を取られるのを恐れてバーニアだけを使って後方に跳んだ。
シノ「……私の目的は時間を稼ぐことだ」
ラル「ホゥ、なかなかの推進力だ。攻めさせてもらうぞ!」
包囲することは容易でないことを瞬時に判断したランバ・ラルは大胆に前進してマシンガンを撃っていく。
ダダダダガガガガガガガッ! ドラグナー1型のシールドは表面をルナ・チタニウム合金が使用されているため、ザクマシンガンは簡単に弾くことができる。
ラル「硬いな。ヒートロッドを使う! アコース、コズン! 支援しろ!」
アコース・コズン「「了解!」」
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