694:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2011/03/06(日) 18:35:23.08 ID:vFt0CWIc0
ズズズゥーン……! 黒煙を噴きながらミデアは荒野に胴体着陸した。
マチルダ「くっ……損害を知らせなさい! ミデアは動けるか!?」
連邦兵「ダメです! 右翼はおじゃんで左もキレてます!」
マチルダ「各自、白兵戦の用意をし、すぐにミデアを出ろ!」
連邦兵「ちゅ、中尉! 敵が来ます! 黒いモビルスーツ!」
マチルダ「なんですって!?」
言った通り、割れたミデアのフロント板越しに黒い十字のモノアイが走りながらジャイアントバズを構えているのがわかった。
マチルダ「ここまで……!?」
マッシュ「モビルスーツの前にお宝いただきだ!」
ドシュゥッ! バズーカ砲が煙を残して弾頭を射出した。火を噴出しているミデアなら一発で終わるだろう。
なのはが間に入らなければの話だったが――
なのは「やらせないよ!」
レイジングハート「Protection」
ドガァァッ! なのはの魔法障壁の前で砲弾が炸裂する。風も熱もこないが、巻き起こる粉塵と火の摩擦の火花が網膜に痛かった。
なのは「な、なんとか――っ!?」
ミデアの防衛に成功し、ほっと息を吐いたなのはだったが、ドムは速度を緩めてはいなかった。
マッシュ「やってやる!」
直進してバズーカの残りかすを切り裂いたドムはヒートサーベルを握っていた。
熱は出していないが、障壁があるとはいえ直撃すればなのはの小さな体は充分に痛めつけられるだろう。
マッシュ「死ねぇぇ!」
なのは「だ、ダメぇっ……!」
避けられない――固く縮こまって悲鳴を上げるなのはをヒートサーベルが叩きつけられる!
リュウ「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
マッシュ「な、なんだと!?」
ドゴォッ! 精悍な雄叫びと共にドムに追突したのはリュウ・ホセイだった。
なのは「リュウさん!? きゃあぁぁぁっ!」
コア・ファイターのくちばしがドムのヒートサーベルを持つ右手にぶつかり、なのはは強い風に吹き飛ばされて、止まったときにはリュウのコア・ファイターは三十メートルほど先に不時着していた。
リュウ「ぐっ、う……」
翼の先端から地面に突っ込んだコア・ファイターはそのまま人間の側方倒立回転のように転がり、中のリュウは頭を左右から連続ではたかれたような気持ち悪さに前後が不自由になる。
ガンダムが出てこないことに苛立ちを覚えていたドムの三人――黒い三連星はこの闖入者を鬱憤を晴らす矛先に選んでいた。
ガイア「マッシュ、大丈夫か!?」
マッシュ「あぁ! 右腕が飛んだがいける!」
ガイア「あの野郎を叩き潰すぞ!」
オルテガ「おう!」
三機のドムはそれぞれバズーカ砲を抱えてコア・ファイターへ殺到した。
アリサ「ちょっと! やめなさい!」
ガイア「撃てーっ!!」
ドドゥッ! ボシュッ! ドシュゥッ! 扇型に囲ったガイア、オルテガ、マッシュは一斉にバズーカをコア・ファイターに、リュウ・ホセイに叩き込んだ。
ドゴォンッ! ドゴォッ! ドドォッ……!
リュウ「ぐおぉ! うあぁぁっ!」
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