700:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2011/03/06(日) 18:46:22.56 ID:vFt0CWIc0
珠姫「ウッ――!」
だが、オーラ力の波がアレンたちに差しかかる寸前、珠姫の頭の中でぴんと張られていた糸がぷつりと切れた気がした。
珠姫「あ……っ」
紀梨乃「タマちゃん!?」
チャム「いやぁ! タマキぃ!」
度重なるオーラ力の発現は珠姫の体力、精神をすり減らしていた。
それが、ついに限界を迎えたのだ。
オーラバトラーのエンジン部であるオーラコンバーターにオーラ力が届かなくなり、ダンバインは揚力を失って降下していく。
アレン「ジェリル、フェイ、やるぞ!」
ジェリル「あぁ!」
フェイ「おう!」
当然、それをアレンたちが見逃すはずがなかった。
パワーをなくしたダンバインを彼らは包囲にかかる。
チャム「キリノぉ! 奴らやってくるよぉ!」
紀梨乃「こんなときにーっ!」
珠姫「くっ……そんなこと……」
霞む視界の中でこちらに来るビランビーを見据えて、珠姫は唇を噛んだ。
珠姫「そんなこと、させないっ!!」
切れた糸を無理に繋ぐように、珠姫は脳幹を発奮させた。
珠姫「くあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ズァァァァァァァァッ! ダンバインからオーラ力が放出され、レプラカーンとビランビーに取りついた!
アレン「ぐっ!」
珠姫「うあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ボシュッ! ボンッ! ドンッ! アレンたちの三機から突如煙が噴き出す!
アレン「な、なんだと!?」
ジェリル「なにが起きてるんだい!?」
フェイ「き、機体が故障した!?」
誰も知りようの無いことだが、珠姫のオーラ力がアレンたちのオーラバトラーのコンバーターに干渉してオーラ力を増幅させ、その限界点を振り切らせたのだ。
レプラカーンやビランビーでは、オーラ力に耐えられる限界は14から17程度である。
これを破壊するためには実に20以上ものオーラ力が計測される必要があるだろう。
そして、それほどの力が戦場の片隅にまで余波を行き渡らせたとき――
キィン――!
なのは「!」
確かな魔力の感触になのはが空を見上げたとき、青色の小さな宝石が光りを放っていた。
なのは「ジュエルシード!?」
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