過去ログ - 唯「まじーん、ごー!」
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714:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[saga ]
2011/03/16(水) 17:29:20.60 ID:AfBoYm140

 第十六話

「シャロ……起きて、シャロ」

 頬を叩かれる痛みの中で、少女は目を覚ました。

「う、うん……なにー?」

「起きた、シャロ?」

「どうしたの、コーデリア?」

 シャーロック・シェリンフォードを起こしていたのは、コーデリア・グラウカ。ミルキィホームズのメンバーで青色のチェックワンピースを着ている。

「おい、エリーも起きたぜ」

「ネロ、ここはどこなの?」

 黄色のハーフパンツの譲崎ネロの横で緑の帽子のエルキュール・バートンが不安げにきょろきょろしているのにならって、シャロも首を動かす。

シャロ「なに、ここ……研究所?」

 四人がいるのは、見慣れた探偵学園の寮ではなかった。薄暗い灰色の壁の部屋のいたるところに機械が置かれてところどころ光りを発している。

コーデリア「ねぇ、シャロ、エリー。あなた、寝る前までのことは覚えてる?」

シャロ「普通にご飯食べて、お風呂に入って、ポッキー食べて寝てたー!」

エリー「シャロに同じく!」

ネロ「ボクらもそこまではちゃんと覚えてんだよ。じゃあ、寝ている間にまとめてここに連れてこられたってことだよな」

「その通りだ!」

 バン! 部屋のドアと思しき場所にライトが当たり、そこに白衣を着た男といかついボディスーツの金髪の男が立っていた。

シャロ・ネロ・エリー・コーデリア「だれ!?」

ターサン「ワシの名はターサン。ターサン博士と呼んでくれて構わない」

コーデリア「ターサン博士?」

シャロ「そんなことよりここはどこなの!?」

エリー「そうよ! 朝食のパンとミルクはどこ!?」

ネロ「カリカリのベーコンと黄身が二つの目玉焼きは!?」

シャロ・ネロ・エリー・コーデリア「めーし! めーし!」

ターサン「えぇい、うるさい奴らだのう!」

ギル「博士。このギル・バーグが黙らせましょうか?」

ターサン「いい。お前たち、飯を食わせてやるからこっちについてこい」

シャロ・ネロ・エリー・コーデリア「やったー!」

 四人はターサンとギルの後について研究所の中を歩いていく。

ターサン「おぬしたち、惑星ラテシアの者たちは『トイズ』と呼ばれる不思議な力があるそうだのう」

コーデリア「えぇ、その力を使って私たちミルキィホームズは怪盗帝国の様々な難事件を解決しているのよ」

シャロ「私は念動力!」

エリー「私は筋力強化!」

ネロ「ボクは電子制御!」

コーデリア「私は五感強化!」

シャロ・ネロ・エリー・コーデリア「私たちミルキィホームズ!!」

ターサン「えぇい、うるさいと言っておろう! ポーズをとるな!」

ギル「博士……本当にこんなやつらが……」

ターサン「ふふん、トイズを使用するとき、強力なエネルギーソースが得られることは調査済み。こやつらは中でも指折りのトイズの持ち主じゃ」



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