731:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[saga ]
2011/03/20(日) 17:52:58.89 ID:LXOChzrJ0
海底城
ガルーダ「ぐっ、うぅ……」
電撃浴を終えたガルーダは、よろめきながらも居住区へと歩いていた。
ガルーダ「ミーアの奴め……余の不在中に無茶をしたりはしていないだろうか……?」
ハーフロイドで思考がコントロールされている娘が辛い目にあっているガルーダのためにと思って何かをしていないかと不安になるのだ。
ガルーダ「ふ……誇り高きキャンベル星人である余が、ミーアのようなハーフロイドの身を案ずるとはな……それも、あのコン・バトラーのドールズのせいか」
同時に思い出すのは、コン・バトラーVに乗る少女の形を人形たちであった。
以前出撃したときに初めてその姿を見たが、まさか、魂を持った人形が自分のライバルだったとは思っていなく、ショックを受けた。
だが、彼女たちは自分の意思を明確に持ち、運命を決めていた。
ガルーダ「ミーアとて、プログラムの人格とはいえ、自分で決めていることなのだろうか……?」
半壊した体を癒している間、ガルーダはそのことをミーアに訊ねてみようと思っていた。
少しは、ハーフロイド、アンドロイドに対する考え方を変えてみてもいいかもしれん……キャンベル星では、それらの類は全て奴隷として扱われる。
彼ら、彼女らにも人権があるとしたら、キャンベル政権が支配している星の住民と同じように、健やかにその生をまっとうさせるべきだろう。
ガルーダ「ミーア、ミーアはどこだ……ミーア! どこにいる、ミーア!」
居住区の慰安室――ミーアがいるべき場所には何もおらず、ガルーダは壁を叩いてあの優しき声を思い起こした。
ガルーダ「ミーア、まさか……くっ!」
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