751:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[saga]
2011/03/24(木) 01:53:33.47 ID:kxY7xw200
シノ「あの……それで、お訊ねしたいのですけど……」
ラング「何だ?」
シノ「D兵器……ドラグナーはこの後、どうなるのですか?」
スズ「か、会長?」
アリア「シノちゃん?」
ラング「ドラグナーは……もうその役目を終えた。解体されることになるよ」
スズ「そ、そうなんですか!?」
ラング「ドラグーンは三種のD兵器の全てをフルスペックで上回る機体だ。ドラグナーは解体して破損などを詳しく調べてドラグーンの更なる糧になるのだ」
シノ「失礼を承知で言います。ラング・プラート博士」
ラング「言いたまえ」
シノ「私を、またドラグナーに乗せてはいただけないでしょうか」
スズ「会長!?」
馬鹿なことを――スズの顔にはそう書いてあるが、隣りのアリアはやっぱりといった風ににこにこしている。
ラング「君たちは軍籍を排除される代わりに褒賞を得ることになっている。つまり、ドラグナーに乗るということは、軍に残り、褒賞を辞退するということだぞ」
シノ「構いません。私はまだ、ドラグナーに乗っていたい。あの子と戦場で見てきたものに、私はまだ答えを出してはいないんです。それに……」
胸に手をあてて、シノは自分の声を聞くようにして頷き、まっすぐにラング博士を、その奥にいるドラグナーを、そして更に向こうにいる誰かを見つめる。
シノ「宇宙には、私を待っている人がいる。その人たちに作ったたくさんの借りを返せないようでは、才色兼備の桜才学園の生徒会長などやっていられません」
アリア「シノちゃん、素敵ね……濡れちゃうわ」
スズ「……ノーコメントです」
シノ「二人とも、これは私が勝手に決めたことだ。二人までついてくる必要はないぞ」
アリア「ダメよ、シノちゃん」
スズ「乗りかかった船です。褒章のために乗ったんじゃないですから」
シノ「……ありがとう」
穏やかな笑みを浮かべて、シノはラングへ振り返った。
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