754:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[saga]
2011/03/24(木) 01:56:38.01 ID:kxY7xw200
霙「氷柱、オマエ、綿雪のことはいいのか?」
霙の指摘に氷柱がうっと言葉に詰まった。
病弱な十三女の綿雪、物心ついた頃に生まれた妹ということもあって氷柱は綿雪のことをとても大切に想って心配している。
しかも、病気が小康状態になったかと思えば、コロニー落としで汚れた大気の影響をもろに受けて観月と一緒に寝込んでしまっている。
入院していたときはいつも学校帰りにお見舞いに行っていた氷柱はもう気が触れんばかりになって連邦政府とジオン、後になってギガノスまでまとめて糾弾しまくっていた。
だが、その氷柱が綿雪のいる家を出て遠い南米のジャブローに来ている。
氷柱「だって……綿雪が行ってって言ったんだもの……」
さみしそうに氷柱が言う。
戦争なんて、綿雪の関係ないところでやりなさいよ!
それが口癖になっていた氷柱が、一番大切な綿雪に行ってほしいと言われたのである。
早くこのくだらない戦争を終わらせることが、小さな妹の願い。
ぎゅう、っと氷柱を海晴が抱きしめていた。
海晴「氷柱ちゃんは本当にいい子ね」
よしよし、と小さな頭を撫でる。
海晴「今もとってもかわいいけど、昔は今よりもっとちっちゃくてかわいくておしとやかな女の子でわんぱくな立夏ちゃんにオヤツを横取りされて泣いたりしてたのに……」
氷柱「ちょ、もう! 小さい頃の話は反則よ、海晴姉様!」
立夏がえへへと舌を出している。
その隣りで美夜が懐中時計を見て、軽く手を叩いた。
美夜「さてさて、立夏ちゃんたちはT−LINKの精密検査をしなくちゃね」
ヒカル「T−LINK?」
美夜「ウフフ、詳しい説明は検査をしながらするから、おいでおいで」
怪しい手つきについていって、ゲシュペンストが収められたエリアへ行くと、ヒカルと立夏は変わった形のヘルメットを被ってそれぞれのコクピットに座る。
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