768:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[saga]
2011/03/29(火) 20:40:58.85 ID:H14cuRFu0
唯「てんいやーずあふたーじゅうねんごのーあなーたーをみつめてみたいー」
澪「STAY TOGETHER その時ーきっとーそばでー微笑んでいたいー」
ジャジャーン……!
ワァァァァァァァァァァァァ……!
猛練習の甲斐あってか、演奏は大成功で、会場は万雷の拍手に包まれた。
マチルダ「フフ、素敵な演奏だったわ、ありがとう」
澪「あ、ありがとうございます!」
マチルダは惜しみなく手を叩いて、放課後ティータイムの一人一人と握手をしていく。
続いてウッディも握手をして、席に戻ってもまだ拍手はやまない。
立夏がアンコール、アンコールと飛び跳ねて、会場もそんな空気になっているので、五人はどうしようかと相談する。
唯「アンコールだよ、アンコール!」
紬「私、アンコールされるのが夢だったの〜」
律「やるか、もう一曲ぐらい!?」
梓「いや、待ってくださいよ、他の曲全然練習してませんよ。しかも残ってるのカレーのちライスとかふでペン〜ボールペン〜とかですし……」
澪「だ、ダメなのか!?」
梓「ダメというか、結婚式に合わないというか……」
澪「あ、合ってないのか!?」
律「合ってると思ってたのかよ……」
唯「あれ? 君だれ?」
きょとんと唯が見たのは、いつの間にかステージに立っていた一人の少年だった。
背は澪と同じくらいで、白い髪に地味なスラックスとワイシャツを着て、ポケットに手を入れたまま悠然と立っている。
「僕も、一曲いいかな?」
まるで夢の中の登場人物みたいに存在感のおぼろな少年はキーボードに手を乗せる。
知り合いじゃなかったが、不思議な笑顔に唯は頷いた。
唯「うん、いいよ」
少年は、まるでこの世の善と悪を全て溶かして無色にしてしまったような微笑みのまま、キーボードに両手を乗せた。
唯「あ、ムギちゃんに――」
ことわらないとダメだよ――そう言おうと後ろを見たが、そこに紬はおろか澪も律も梓もいなかった。
唯「えっ?」
慌てて周囲を見渡すと、自分と少年と、ギターとキーボードしかないことに気づいた。
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