過去ログ - 唯「まじーん、ごー!」
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771:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[saga]
2011/03/29(火) 20:47:39.91 ID:H14cuRFu0

 後半はカンカンに茹で上がっている連邦士官に向けてシノンはアリサを庇って立つ。
 当然、士官は自分が侮辱されたわけでもないのに、怒りを押さえられず、また手を振り上げる。

連邦士官「香月シノン! 隊長として貴様が修正を受けろ!」

 乾いた音がして、後ろにいたアリサは自分の代わりにシノンが頬を打たれたのを知った。

アリサ「何してんのよ――もがっ!」

 とっさに霙が口を塞がなければこの場は堂々巡りになっていただろう。

連邦士官「あのスケベ親父の姪だけあるな! 威勢の良さだけは一人前だ!」

 そう吐き捨てて士官は去っていった。

すずか「アリサちゃん……ダメだよ、あんなこと言っちゃ……」

アリサ「だって……だってアイツがリュウの事を……」

 まるで押しくるめられたように狭苦しい部屋に集められた少女たちの中心で、アリサはかっと熱くなる頭と多くの同意同情する視線を浴びる恥ずかしさに、目の端を滲ませた。

アリサ「悔しいのよ! あんな奴にこんな風に扱われて! ジオンよりもギガノスより腹が立つのよ!」

律「だよな、こんな紙切れ一枚であたし達を縛りつけようとしてんだぜ」

シノン「だけど……反発しても私たちが反逆者扱いされてしまうわ」

霙「往々にして、軍隊、巨大な組織というのは、こういうものだ。世渡りというのも重要なスキルだ」

なのは「あっ、アリサちゃん、どこに行くの……?」

アリサ「気晴らしよ! ジャブローん中散歩してやるわ!」

すずか「それなら、私たちも……」

アリサ「いいわよ、ついてこないで!」

 あんまり大きな声を出してしまったことに自分自身びっくりして、アリサはばつ悪げにうなずいた。

アリサ「平気よ……ごめんなさい、シノン……」

シノン「気にしないで、ゆっくりするといいわ」

アリサ「ありがとう……ございます」

 普段の活気をなくして、アリサは部屋を出て行った。



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