781:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[saga]
2011/03/31(木) 18:03:57.09 ID:Ew4Uc/i40
赤い彗星を取り逃がしたアリサ・バニングスは、急いでモビルスーツ・ドッグへ向かっていた。
Gファイターに乗るためである。
また、そんなアリサの動きを見つけていたなのはとすずかも、ほぼ同じタイミングでドッグに入った。
なのは「アリサちゃん!」
アリサ「なのは、すずか!」
すずか「大丈夫だった、アリサちゃん?」
アリサ「えぇ、私は平気よ。それより、赤い彗星を見つけたわ」
なのは「えぇ!?」
すずか「本当!?」
アリサ「本当よ。アイツらが基地の中を爆破したのよ」
なのは「アリサちゃん、場所はわかるの!?」
言いながら既になのははバリアジャケットを装着している。
アリサ「Fブロックの39エリアよ」
なのは「わかった。先に行ってる!」
アリサ「私とすずかもすぐに行くからね!」
手を振るアリサに、すずかは不安げに問いかけた。
すずか「アリサちゃん……だいじょうぶなの?」
アリサ「うん、もう大丈夫よ」
すずか「でも、ムリしてない?」
重ねて訊くと、さすがにガッツポーズを小さくした。
アリサ「平気よ……それより今はしなくちゃいけないことがあるでしょ?」
すずか「うん……そうだね。わかった」
アリサとすずかはガンダムとGファイターに向かって走った。
整備をしていたのは、マチルダの部隊にいたあのナイーブそうな少年で、Gファイターを戦車形態であるGブルに換装していた。
「出撃ですね、頑張ってください」
すずか「はい、ありがとうございます」
少年は不安を隠せない面持ちだが、それ以上にすずかとガンダムを信頼しているようで、新しい機能について簡単に説明してくれた。
「特に、ビームジャベリンとガンダムハンマーは狭い鍾乳洞内でも効果を発揮するはずです」
また、ガンダムの上部Aパーツとコア・ブロック、GファイターのBパーツを組み合わせた重戦車形態Gブルについても説明をしてくれた。
「実験では、砲身以外はビーム・ライフルの直撃にも耐えられます。ただ、ビーム・キャノンは威力が高いので気をつけてください」
アリサ「わかったわ、行くわよ、すずか!」
すずか「うん!」
二人は実によく慣れた動きでコクピットに乗り込んだ。
自分より三、四つ年下なのに戦場に向かう恐怖を受け止めている彼女に、少年アムロ・レイはめったにしない敬礼をした。
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