過去ログ - 唯「まじーん、ごー!」
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784:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[saga]
2011/03/31(木) 18:06:00.68 ID:Ew4Uc/i40

 割り出されたルートにレイジングハートはチェックポイントを置いた。
 なのはが前進したことにシャナはやや驚いたようだった。

シャナ「向かってくるというの、この状況で!?」

 奇麗事を並べるようや奴なら、原住民の被害を避けるためにも撤退するはずだ。
 だが、回避に専念したなのはならば、昨日今日与えられた武器の腕前で当たるはずがないのだ。

シャナ「チッ、付け焼刃じゃ何の役にも立たないわね」

 迫り来るなのはにシャナは贄殿遮那を抜いた。

シャナ「いいわ、今度こそ落としてやるわ!」

なのは「レイジングハート!」

レイジングハート「Flash move.」

シャナ「見えてるわよ、そこっ!」

レイジングハート「Acceleration.」

シャナ「なにっ!?」

 完全に間合いに入っていたはずの影が、止まらずにむしろ加速した。
 張り付く敵意に反応したときには、なのはは魔力を溜めた杖を大振りにしていた。

なのは「えぇーい!」

 ドカッ! 杖の先端がシャナの背中に当たる。

シャナ「ぐっ……! よくもやったわね!」

なのは「まだっ!」

 直接打撃はダメージが目的ではない。
 先端の宝石にセットしていた魔法を起動させるためだ。

シャナ「な、なにっ!?」

 キン、という音がして、シャナは身体の自由が奪われたのがわかった。

レイジングハート「Experimental bind.」

 以前に突如現れてジュエルシードを攫っていった少女に対抗するために、レイジングハートと二人で開発していた魔法が赤い彗星を捕まえた。

なのは「あまり長い時間は捕らえられないから……まず撃墜するからね!」

レイジングハート「Divin buster.」

シャナ「くっ……このぉ!」

 贄殿遮那で無効化するとはいえ、シャナ自身に魔法を打ち消す能力はない。
 原住民たちは二人を追いかけてくるので手一杯だ。
 桜色の光りが、形成された魔法陣に収束されていく。



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