785:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[saga]
2011/03/31(木) 18:06:27.70 ID:Ew4Uc/i40
なのは「いくよっ! シュートッ――」
声を張り上げたが、トリガーを引くことはできなかった。
「シャナ大佐ぁっ!」
ダダダダダダダダダダダダダッ! 鍾乳洞内の河を割って現れたザクUがマシンガンを撃った。
レイジングハート「Protection.」
なのは「きゃぁぁぁぁっ!」
自律で稼動していないユニットであったら今ごろ蜂の巣にされていただろう。
それほど、このザクUの浮上位置とタイミングは完璧であった。
マシンガンも完全に挙動を抑えた撃ち方で、シャナの周囲一メートルに弾が行くことがないことからも、搭乗者の技量が覗えるだろう。
「ジオンの理想を妨げる連邦の魔女に、正義の鉄槌を!」
潜水艇に立つツノつきのザクUはヒートホークを手に跳躍した。
その狂信的とも言える気迫はスピーカー越しでもなのはを戦慄させた。
レイジングハート「Flash move.」
なのはがいた場所を燃える斧で切り裂いたザクUは、河に流されることなく、丸っこい指を身体の一部のように繊細に操って、バインドに囚われたシャナを確保した。
「大佐、ご無事ですか!?」
シャナ「平気よ。お前、名前は?」
「は! アナベル・ガトー少尉であります! 元はソロモンでドズル中将の警護隊におりました!」
シャナ「特警出身ね。よくやったわ」
ガトー「は! 光栄であります!」
その時、シャナを拘束していたバインドが時間経過によって外れた。
シャナ「少尉、お前は中に入って先行部隊を援護しなさい。ガンダムが敵よ」
ガトー「は! 了解しました!」
シャナを離したガトー少尉は一度の跳躍で河から陸へ出て見せた。
その後の、既に上陸していたザクUを率いて走る姿も猪突猛進だったが、整った動きで、あれはエースになるなとシャナは感じていた。
シャナ「さぁ、仕切り直しよ」
贄殿遮那が鞘走り、なのはは杖を強く握った。
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