82:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/26(火) 17:34:28.71 ID:fhYn4LY0
アルトアイゼンの赤い角が光る。膝がぐっと下がった瞬間、強襲用試作型パーソナルトルーパー、アルトアイゼンは驚異的な瞬間爆発力をフルに発動して跳躍した。
ドレイク兵「な、なんだ、うわぁぁぁぁ!」
霙「フッ、伊達や酔狂でこんな頭をしている訳ではないぞ」
ズバァッ! 灼熱のヒートホーンがドラムロを一瞬で切り裂いた。ヴァイスリッターのように長い間の飛行と湾曲な機動力は持たないが、直線での瞬発力は他の追随を許さないアルトアイゼンは加速上昇の過程で三体のドラムロを葬った。
霙「私たちは共に等しく宇宙の塵だ。塵は塵らしくぶつかり合って散ろうではないか」
霙は終末主義者でこの世の終わりの前には全ての者が等しく宇宙を漂う無数の塵のように無価値であると思っている。
でも、そんな塵同士が小さな箱の中で電子のように激しくぶつかりあうのを見るのはなかなか好きなのだった。
時代錯誤な設計思想ゆえに無価値な古い屑鉄と名づけられたアルトアイゼンは彼女にとっては興味深い箱舟だった。
霙「スクエア・クレイモア――当たるも八卦、当たらぬも八卦だ」
ズ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ッ! アルトアイゼンの両肩が開き、四十もの砲口から一倉で八発の鋼鉄ベアリング弾を秒速で全て発射する――合計で三百二十発の鉄球が扇形にばら撒かれ、装甲の薄いドラムロの羽に穴が空き、ボトボトと海へ墜落していった。
霙「おや、意外とやわいな。まあ、胴体を貫通はしていないようだし、パイロットが乗っていても生きてはいるだろう」
地面に着地したアルトアイゼンの傍にゲシュペンストが一機飛んでくる。
立夏「霙オネーチャン!」
霙「おや、立夏じゃないか」
立夏「海晴オネーチャンに霙オネーチャンのほうに行けって言われちゃった。やっぱりリッカじゃオネーチャンたちの足手まといなのかな?」
霙「そういうわけじゃないだろう。あいつらは陸上にも攻撃を仕掛けているからな。私と一緒に陸を守れということさ」
立夏「うん、わかったよ、オネーチャン」
霙「それに、本州のほうの各研究所からスーパーロボットが来るらしい。歓迎の出迎えは多いほうがいいだろう?」
立夏「ワオ! ウワサのマジンガーZに会えちゃうの!? コン・バトラーVとゲッターロボも!?」
ドレイク兵「うおぉ! もらったぁぁぁ!」
ガシュイィィィィン! 立夏の後ろを取ったドラムロがリボルビング・ステークの一撃で粉砕された。
霙「あぁ、きちんと迎えるためにも、舞台は綺麗に掃除しておかないとな」
立夏「ウンッ!」
擬音がおかしかったので再投下してみました。
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