829:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[saga]
2011/04/09(土) 17:10:24.44 ID:EN+BHoiu0
ドラグナーとゲッターロボが身を返す後ろで、ダンバインと黒いレプラカーンはお互いの剣を構えていた。
真剣勝負――互いに一切の隙を見せず緊張する時間が両者の間に流れた。
珠姫「…………」
黒騎士「…………」
二人とも、相手のオーラを読んでいる。それは槍先にも似て、その切っ先から出方を察することができるのだ。
ヒカル、海晴、紀梨乃はどちらが先に仕掛けるのか……固唾を呑んで見守るが、結局、干戈が交わることはなかった。
あしゅら男爵「ゆけぇぇぇぇぇぇい!! 海底要塞サルード!!」
ざばぁぁぁあぁっ! いきなり海面が盛り上がり、太い塔の頂上と土台に岩をくっつけたような物体が珠姫と黒騎士の間に現れたのだ!
黒騎士「なにっ!?」
珠姫「これは!」
あしゅら「わぁ〜っはっはっはっはっは! 愚かな地球人どもめが! 仲間割れをしている貴様らの基地、我があしゅら軍団が制圧してくれるわ!!」
ヒカル「あしゅら男爵!?」
海晴「最近おとなしくしていたと思ったら、こういうことだったのね」
あしゅら「ゆけぃ! ドクター・ヘル様の機械獣軍団! ジャブローへの上陸地点を確保するのだ!」
ぎゃおぉぉぉぉぉぉぉん!! 杖を高く振り上げる号令で、浮上した要塞の上部分からダブラスM2、ガラダK7、アブドラU2、ジェノサイダーF9が飛び出した。
ヒカル「機械獣が四体も!」
海晴「機械獣が相手じゃジャブローの防衛システムも危ないわね」
黒騎士「ククク……何者かは知らぬが邪魔が入らなくなるならば好都合! ダンバイン、いざ勝負!」
黒いレプラカーンがサルードを飛び越えてダンバインに斬りかかった!
チャム「正面! 当たっちゃうぅ!」
珠姫「やらせない!」
ギィィッ――! 剣と剣が正面からぶつかりあい、火花がオーラ力に混じる。
黒騎士「そうだ! これだ! 血沸き、肉躍る! 我が尊厳を取り戻す時が今!」
珠姫「強い……! 憎しみの力が、オーラを充満させている!」
まるで接着したように両者の剣が長く鍔迫り合いを始めた。
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