過去ログ - 固法「おやすみ、先輩」
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21:>>1にかわりましてカキネがお送りします
2010/10/31(日) 04:42:56.53 ID:2J6dQus0
 ―――テレスSide……


私は、実験体であり、科学者だった。


過去の私は、祖父の実験により『能力体結晶』――通称『体晶』――の投与実験体第一号だった。
簡単に言えば、クスリで能力を無理やり引き出す。底上げする。オーバーヒートさせる。

当時は大好きだった祖父に、『科学の為』と言い聞かされて喜んで我が身を預けていた。

しかし……


テレス「所詮……モルモットだったわ」カチッ・・・フゥ・・・


既に傷は癒えた。学園都市の医療は大したものだ。
ただ悲劇のヒロインを気取るつもりはないが、精神(こころ)は癒える訳が無かった。

結果……歪んだ(木原の)科学者――テレスティーナ・木原・ライフラインが生まれる。


テレス「私の科学者としての道は言わなくても知ってるわね? 表沙汰に成るほどだもの」ボー・・・

黒妻・固法「「……」」ジー・・・

那由他「……テレスティーナ。もういい……帰ろう」グッ・・・


この子は―――まるで過去の私。


初めて存在を知った時、人は同じ過ちを繰り返すのだと実感できた。清々しい程に。

那由他は、この街とは異質の力(オカルト)――ただし『黄金錬金』を理解できた私には異質ではないが―――を注ぎ込む実験を受けた。
その際、あちこちが爆発して吹き飛ぶ重傷を負う。冥土返しの尽力によって一命は取り留めたが、全身の七割以上が義体だ。
そしてその義体すらも、実験の一部であり、木原一族謹製の技術で作られたAIM拡散力場制御義体なる物である。


テレス「救いが……ないのよ」ボソッ・・・


そりゃ煙管も喫いたくなるわ。


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