45:>>1にかわりましてカキネがお送りします
2010/10/31(日) 21:13:19.01 ID:2J6dQus0
オレは管理人の爺さんを追い駆け、遺留品保管の為の倉庫に着いた。
割かし綺麗にしているのか、それともまったくと言って良い程手をつけていないかは知らないが、目的の物は直ぐ取り出せた。
管理人「ほら、これよ」スゥ・・・
黒妻「……いや、袋渡されても」
管理人「開けてええって。ほれ」グイッ・・・
黒妻「まったく……っ」ハッ・・・
袋の中には……包帯があった。
それは、タダの包帯では無い。
黒妻「……軍用の、発条包帯(ハードテーピング)?」
管理人「火葬業者から遅れて送られたんよ。一緒に燃やせないからって、後になりましたって」
黒妻「……」ジー・・・
超音波伸縮性の軍用特殊テーピング。筋肉を補強することができる。
関節を外側から引っ張る人口筋肉で、筋力そのものも強化している。所謂キネシオテープの延長、加え人工筋肉だ。
サイズから見て、駆動鎧に使われている身体強化を行う部分のみを取り出したようなものであろう。
管理人「足腰の至る所に捲いたあったてよ。御蔭でこの量だや」
黒妻「捨てなかったのか……まぁいい。預かるよ、爺さん」
一礼し踵を翻そうとした時、待てと呼びとめられた。
管理人「あー、坊主。折角だ。これも持ってってけね?」
黒妻「これはっ!? 何で此処にある?」バッ
管理人「いや、お仲間なのかえ? そのガキ共が『兄貴の墓に添えてくれ』言うたんで、預かったけんどな」ムー・・・
黒妻「……いや、無理だろ」
管理人「だろ? 革だから、鳥虫に突かれっちまうのよ。申し訳無ぇが、これも頼んでええか?」
頷く。オレは、駒場の……黒い革ジャンを受け取った。
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