過去ログ - 美琴「私に勝てると思ったのか!?あぁ、第四位さんよぉ!?」
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49:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/11/09(火) 18:51:38.64 ID:LsO5uGEo

 自分だっていつ、学園都市から捨てられるかもわからない。
 いくら財があろうとも、いくら力があろうとも、あまりに自分は惑わされる側で、操られる側であり、いつ殺されるかもわかったものでもない。
 彼女が少女の時に受けつづけた実験の余波は、彼女の思考を支配し続けた。

 どこかのお姫様が塔の頂上で外の世界を夢想し、自らの境遇を憂いているその真下で、哀れな乞食が餓えて死に行く事を、とかく過剰に意識していた。

 麦野沈利は退廃的である。

 この後、彼女はそれなりの友好関係を、それなりの人々と、それなりの回数築いていたが、ほとんどが彼女の退廃的な性格を変えることはなかった。
 多くは彼女の人脈、才能などを求めるだけであり、彼女自身、別段上っ面以上の事を求めたこともなかったが、それらの人々はすぐに失望の表情と共に去っていった。

 彼女は孤独だったが、別にそれを苦にしようとは思っていないし、一度それから解放されても、また孤独に慣れることが出来た。
 麦野沈利は仲間を作り続けるほど強くはなかったが、一人で居られる程度には強かったのだ。


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