過去ログ - 美琴「私に勝てると思ったのか!?あぁ、第四位さんよぉ!?」
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7:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/11/05(金) 18:48:09.99 ID:jdAC/QEo

 そして、彼女が『LEVEL5 原子崩し(メルトダウナー)』の能力を手に入れたのは、一期生の能力開発の時、彼女が六歳の時である。
 六歳の演算能力というものは、ほとんどあてにならないものであり、複雑な能力は大抵暴走した。
 暴走を止める技術は当時の学園都市には存在せず、一期生の一割は能力開発過程で死亡している。
 その犠牲が暴走を防止するための方法を編み出し、急激に安全性を増し、入学者を増やしたこともあるのだが。

 麦野沈利の能力は、非常に強力なものだったのだが、演算方法は比較的抑え込みやすいものだった。
 電子を粒子でもなく、波形にもせず、『曖昧なまま』の状態を保ち、決して外部から動かすことは出来ない。
 それを彼女が振るえば、『曖昧なまま』の電子は、存在する物体に対し圧倒的な攻撃翌力を誇る。

 『曖昧なまま』保つということが彼女の能力であり、保つだけならば、演算はさほど必要なかった。
 それを内部から動かそうとしないなら、それは彼女の手の中で幻想的な輝きを見せるだけの存在だった。

 それを他者への攻撃に転用することが、そもそも能力の使用方法の外にあるものだったのだ。
 そして、攻撃を目的とした実験の時、彼女の力は呆気なく暴走した。


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