過去ログ - 番外個体「ってなワケで、今日からお世話になります!」 一方通行「……はァ?」2
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26: ◆8NBuQ4l6uQ[sage saga]
2010/11/17(水) 21:43:25.71 ID:oe5dGBk0


拳が美琴のすぐ目の前で止まった。美琴の両手が駆動鎧の正拳を押さえつけている。
高圧電磁体となった彼女が精密機器に何らかの障害を発生させたのか、鎧はそれ以上進まなかった。
もっとも、あと少し進んでしまえば駆動鎧の剛拳が美琴を打ち抜く。

「ッ……ほぉぉ、伊達に第三位じゃねえってかぁ? だが……いつまで保つかねぇぇ」

「うううっ………っぐ……ぎぃ……ぃ……」

まさにギリギリの崖っぷちで彼女は踏み堪えていた。周囲には高圧の電流が止まることなく出続けている。
歯を食いしばって必死にテレスティーナの進行を妨げながら、美琴は後ろで顔を青くしているであろう後輩に急かす
ような声を飛ばした。

「ぐぅぅぅ!………黒子……何してん……のッ!……早く…ッ!……逃げなさいってばぁ!!」

自分が食い止めている内に一人で逃げろ、と美琴は言っている。
これに賛同できるはずもない黒子は悲鳴混じりの声で叫ぶ。

「いやぁぁぁ!! 絶対いやですのぉ!! お姉様を置いてなんてッ!!」

「どの道……こいつからは逃げられないっ……だから……せめてアンタだけでも……ッ! お願い黒子……逃げて……」

「そんなこと……出来るわけが………ッ!? お姉様っ!!」

「ッ……ぐァああああああ……ッ!!!」

美琴の顔が苦痛に歪む。
踏み止まる足がズルッ、と下がる。駆動鎧は電圧で敷かれたバリヤーを今にも突破せんと、微進する。


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