過去ログ - 番外個体「ってなワケで、今日からお世話になります!」 一方通行「……はァ?」2
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826: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2011/02/12(土) 20:59:06.80 ID:5plBKdjg0

その先を言われる前に、一方通行は口を挟んだ。

「そンだけ分かってて、オマエはそれでも俺の傍に居たいって思うか?」

「………うん。だって、もう“あなたへの憎悪”は収集できないし」

そう、番外個体は以前に生活を共にしていた時とは違う。
今の彼女には異常など何もない、何の障害壁も存在しない。意思をはっきり備えた上で彼女は
一方通行と一緒に居たいと断言した。

一方通行に関する記憶を失くしていたあの頃とは、違う。
今の番外個体は一方通行の過去の経緯を承知しているし、忌わしい感情に支配されていた時の
記憶だってある。
ただ、新規の“負の感情”が取り込めなくなったというだけでこんなにも変化するものなのか。
木原の件があったとは言え、一方通行はまだそれが少し信じきれずにいた。

自身の本音や感情より、こういった理論的な解析を優先してしまう彼の悪い癖が発動している。

(調子狂うぜクソったれ……)

だが、それを番外個体へ強くぶつける気になれない自分にもほとほと呆れる。
打ち止めに牙を多少なりとも削られた今の彼なら仕方無いのかもしれないが。


「――――ねぇねぇ、洗い物終わったらあなたも出掛ける準備してよ」

「あァ? 久々に散歩でもしてェのか?」


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