568:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 20:02:20.16 ID:dUiGYi2AO
澪「大丈夫だよ。死なない程度の血は残しておいてあげるから」
口元に塗れた血を拭い、手の甲を伝った血に舌を這わせる。
瞳はどす黒く濁り、かつての面影があるとすればその冷たさだけだった。
江藤「やだっ……! はやくごろじで……っ!」
澪「ははっ、そんなに死に急ぐなよ。命が勿体ないだろ」
江藤の嘆願を一蹴して澪は再び傷口に顔を埋めた。
江藤の血に宿った抗体を求めて澪は血を啜り続ける。
他人の血に宿ったワクチンが効力を持つかどうかは疑わしかったが、今の澪には関係無かった。
死にたくても死にきれない。死よりも辛い絶望を振り撒く醜悪なる鬼。
『活人鬼』が此所に産声を上げた時だった。
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