672:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/12(土) 01:28:48.94 ID:1/mKrnEAO
憂「お姉ちゃん」
凜とした声が響いた。
憂の周囲の空間は蜃気楼に覆われたようにぼやけている。
空間という概念すら憂の闘気の前には自壊するしかないのだ。
唯「病んでんな……」
いちごの髪の毛を弄りながら憂を見つめると彼女は呟いた。
深い闇に塗り潰された憂の瞳に何を見たのか、それは彼女にしか分からない。
憂「そこを離れて。そいつ殺せない」
刹那、黒い靄がかかった禍々しい波動が空に拡がった。
唯「やなこった」
彼女はんべっ、と声に出して舌を出すと下卑た笑みを憂に向ける。
いちご「…………」
彼女に抱かれたいちごは密かにほくそ笑んだ。
『あれ』を使うなら今しか無い、世界の終わりを終わらせる最終兵器を。
一対の龍の威圧と禁忌に触れた人間の思惑が交差しようとしていた。
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