過去ログ - 唯「ボディがお留守だよ!」
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782:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/01(火) 00:43:35.77 ID:Dar58s6AO
 再び蝶番が鳴り、重々しい門が勢い良く開いた。
扉の奥に拡がっているのは黒い稲妻が満ちた色の無い空間だった。

憂「今直ぐ滅ぼしたりはしないよ。お姉ちゃんが味わった苦痛を世界にも教えてあげて、じっくりじっくり壊すんだ」

 色の無い空間から黒い腕が伸びる。
憂はそれに身を委ね、虚無の中に片足を入れた。

憂「終わってみればきっと解るよ。お姉ちゃんは少し『つかれてた』だけで、幸せなのは滅んだ世界なんだって」

 虚無の中に消えゆく憂を彼女は引き止めなかった。
嫌な汗で濡れた前髪のせいでその表情を鑑みる事は出来ない。

憂「大好きだよ、お姉ちゃん」

 黒塗りの門は姿を消した。
残ったのは憂が最期に放ったその言葉の残響だけだった。

唯「…………」

 彼女は両手で自身の双肩を抱き、何かに怯えるように屈み込む。


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