838:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/16(水) 19:40:19.16 ID:kmI1NNMAO
律「取り敢えず誤魔化せたかな……」
逃げ出すように後にした部屋を背に、律はそっと胸を撫で下ろした。
要らぬ心配はかけたくない。
そんな思いやりから生み出されたのは優しい嘘だった。
律には唯に隠している事が二つあった。
律「……筋違いなのは分かってるけどさ。尻拭いくらいはしてもらうよ」
そう呟いて律の脳裏に過ぎったのは親友が変わり果ててしまう引き金を引いた張本人。
親の都合などでは無い。
自分の意志で、自分の足で律はもう一つの戦場に赴くのだ。
そして二つ目の秘密は……。
律「必ず……。必ずそこから出してやるからな」
誰かが力だけを矜持としたように、自分に言い聞かせるよう律は呟いた。
1002Res/468.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。