906:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/31(木) 02:10:59.23 ID:HS1jkPFAO
しずか「…………」
恐らく次の一言が自分と江藤が交わす最期の言葉となるだろう。
理屈ではなく本能がそれを察し、しずかはそれを聞き逃すまいと意識を集中させた。
江藤はまるで死にゆく武人のように力強く、どこか安らかな目をしずかに向ける。
江藤「ふふ、こうして身を以て貴女にあの子の怖さを教える事が、私の物語のエピローグなのかもしれないわね」
いつか物語の因果を越えて笑い合える日が来るだろうか。
強い人も、弱い人も。
善い人も、悪い人も。
人も、人外も。
そんな渇望にも似た感情を、しずかは噛み殺した。
江藤「どうか気をつけて。それが無力なオブザーバーの最期の言葉よ」
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