931:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/05(火) 00:21:58.63 ID:d/AIbhsAO
梓は間近で木村 文恵という人間を観察してみて、『辻斬り』という通り名はあまりにも不釣り合いだと思った。
体格に恵まれているわけでもなく、容姿も辻斬りを連想させるような恐ろしさは無い。
二つ結びにしてある赤茶けた髪と幼い容姿が相俟って、むしろとても可愛らしく見える。
文恵「……私の顔に何かついてる?」
あまりに熱心に見つめていたせいか、文恵は訝しげに梓に訪ねた。
梓「いや……」
当り障りの無い言葉を探したがそれ以上の言葉は出なかった。
いつ血が流れてもおかしくない一触即発の空気。
梓はそれが流れ過ぎてゆくのをただひたすら待つしか出来なかった。
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