過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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11:1 ◆3vMMlAilaQ
2010/11/22(月) 23:55:05.52 ID:JdEVyyA0
風呂から上がった番外個体が、ピンクのパジャマを着て戻ってきた。
意外なピンク好きは、オリジナルの遺伝子が関係しているのかも知れない。
湿った髪ををタオルで適当にわしゃわしゃとしながら、いつもの様な憎まれ口を叩く。
「あー、良いお湯だった。風呂は心の洗濯ってね。ミサカの心がもっと白くなった感じだよ。
あなたまだでしょ? 入ってきなよ、そんでその心洗ってくればぁ? うけけけ」
「何が心の洗濯だァ、テメェの心はまだ真っ黒じゃねェか」
「えー、ミサカ何のことかさっぱりわっかんにゃーい☆」
「……お前なァ、バイト先でもそンな風にやってるンじゃねェよなァ……?」
一方通行が溜息をついてそう言うと、番外個体は邪悪な笑みを浮かべて言う。
「残念、ミサカはあのファミレスではアイドル的存在なんだよねぇ。
良い子だ良い子だって言われて毎日毎日良い気分、ってねーうひゃひゃ」
「そォですかァ猫かぶりとはまァ大層なご苦労ですことォ」
「うっわキモ。主夫が主婦みたいな口調で喋らない方が良いんじゃない?」
そォいうつもりじゃねェしつゥか主夫でもねェっつの。
そう返そうとした一方通行だったが、わずかな差で口を開いた番外個体によって遮られる。
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