過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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136:1 ◆3vMMlAilaQ
2010/12/03(金) 23:49:26.38 ID:hB/1Rgw0
「それミサカが一番飲みたかったやつだっつーのぉおおお! 絶対わざとでしょ!?」
「あァ!? ならもっと早く出しとけよオマエのお楽しみなンて知ったこっちゃありませェン……ってオイやめろ零れるっつのォ!」
ぐいぐいと缶を引っ張る番外個体。ちゃぽんちゃぽんと、缶の中で液体が揺れる音がして零れないかと一方通行を不安にさせる。
「分かったからまずオマエも手ェ放せ! 零れたら面倒だろォが」
渋々といった様子で手を放す番外個体。一方通行は争いから一時的に離脱した缶をテーブルの上に置く。
番外個体はそれをすぐさま手の中に納めると、缶の中を覗き込んで、
「期間・数量限定のスペシャルミックス。……もう半分しかないんだけど。あなたミサカのこと他の妹達より粗末に扱ってない?」
「悪かったってマジで。買って返しますっつえば良いンだろ?」
「……ミサカ、誠意の無い謝罪に色んな所が勃っちゃいそう」
番外個体は顔を歪めてそう言いつつ、……ピンクの派手な缶を口元へ、そして直ぐにぐいっと。
「……ば、オマ、……!」
「ん、あっれぇ? もしかして第一位様は間接きっすで照れちゃうような童貞クンだったのぉ? ぎゃは、こりゃ全ミサカに配信決定かねぇ!?」
「ハァ!? 何勘違いしちゃってるンですかァ!? オマエはアレか、頭の中が花畑のおめでたい馬鹿かっつの!」
『どーてい! どーてい!』と番外個体がはやし立てる。
そういったやりとりがご近所さん(主に隣人)の噂のタネにされていることも知らずに、深夜の宴はどんどんヒートアップしていく。
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