過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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138: ◆3vMMlAilaQ
2010/12/03(金) 23:55:24.54 ID:hB/1Rgw0

気付くと、辺りに酎ハイの缶やらつまみとして食べた菓子類の袋が散らばっていた。
時刻を確認すると1時。番外個体とひたすら馬鹿な会話をしながらハイテンションで飲みまくって、いつの間にか寝ていたらしい。


「……クソが、飲み過ぎたか。つゥか一応学生の身でこンな事して通報されたら面倒だよなァ。
 大体番外個体だって酒買える歳じゃねェのに何しやがってンだか。
 ……あの格好だと店員の目は誤魔化せるかもしンねェが、今日のお相手は何やってやがる? ちゃンと此処まで送って来たンだろォな?」


一方通行は一人で呟きながら、傍に転がっていた番外個体を起こしにかかる。


「オイ、起きろ。寝るンなら自分の部屋で寝ろっつの。あとその服オマエのじゃねェンだから汚すンじゃねェぞ」


身体を軽く揺すっても効果が出ないため、軽く頬を叩いてみる。
結果。上に同じ。


「面倒臭ェ……ったく手間のかかる野郎だ。……っと、重いンだよオマエ!」


仕方なく番外個体を運ぼうとした一方通行だが、彼の細い手足では痩せている番外個体すら運べそうになかった。
彼女が聞いたら問答無用で攻撃してきそうな暴言を吐きつつ、電極のスイッチを能力使用モードに切り替える。

今度は軽々と持ち上げることができた。
丁度お姫様抱っこの様に持ち上げられた番外個体は、それでも起きる気配はない。

彼女の部屋まで運び、静かにベットに降ろすとそそくさと退散する一方通行。
滅多に彼女の部屋には入らないが、仄かに甘い香りが漂うシンプルな、それでいてやはり『女の部屋』である此処はどうも落ち着かない。


リビングまで戻ってきてミネラルウォーターを飲もうと冷蔵庫を開けようとして、


「……何だこりゃあ」


……酔った勢いとは恐ろしい。
最近購入したばかりの小型の白い冷蔵庫には『第二位垣根提督! 俺のダークマターに常識は通用しねぇ』の文字が。ご丁寧に油性マジックででかでかと。


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