過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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241:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/12(日) 00:58:44.14 ID:.bi4mLg0
番外個体がバイトに行った15分後。
来客があった。
「よぉ、クソ第一位。……ミサカは? いないの?」
「……、」
その容貌とは裏腹な汚い言葉を放つその女は、学園都市の裏側で暗躍する小組織を率いる第四位、麦野沈利だった。
以前と同じ薄手のコートに、今日はTシャツにジーンズという軽めの格好をしている。
「……アイツならバイトだ。オマエも知ってンだろォが」
「あれー? 休みって言ってなかった?」
「いや、予約いっぱいで怠そォにしてたぞ」
「……それって嘘つかれてんじゃないの?」
麦野が訝しむ様に言う。
「ハァ? 何の為にだよ、意味分っかンねェ」
「うーん、メールで確かに……」
そう言うと、コートのポケットから携帯を取り出して確認する麦野。
片手に持っていた袋がガサガサと音を立てる。
「何だァそれ? まァた服でも持ってきたのか?」
「んー、これはアレよ、ミサカと食べようと……っと、あ、ほんとだ。来週の月火が休みなのね」
「そォいう事なンで、じゃ」
ばたん、とドアを閉めようとしたところに、麦野がつま先を挟み込んでくる。
「オマエなンなンだよ!? 新聞の押し売りみてェなことすンな!」
「テメェこそ何だぁ!? この私が遊びに来てやってんだっつーのに帰れっていうの!?」
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