過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
↓ 1- 覧 板 20
3:1 ◆3vMMlAilaQ
2010/11/22(月) 22:53:06.29 ID:JdEVyyA0
11月26日、午後11時を少し回った頃。
がちゃり、とリビングのドアが開いて、番外個体が帰ってきた。
「……おォ、帰ったか」
その気配に応じるようにして、ソファの上に横になっていた一方通行が起き上がり、ガシガシと頭をかく。
テレビがつきっぱなしになっている所を見ると、どうやら観ながら寝てしまっていたらしい。
第三次世界大戦。先月末に終結を向かえたばかりのそれからまだ一ヶ月も経っていないというのに、世界は日常を取り戻し、何事もなかったかのように動いていた。
そして彼ら――一方通行と番外個体も例外ではなく、戦争中にあれだけ学園都市への反逆行為を行ったのにも関わらず、やはり何事もなかったかの様に暮らしている。
変わったこと、といえば、こうして二人が共に暮らしていることだろう。
あの日。『凱旋』と称して輸送ヘリを乗っ取り、番外個体と打ち止めを救い出した一方通行はこうして忌々しい学園都市へと戻ってきた。
最初の頃は学園都市そのものから抹殺されないかと警戒していたが、それはアレイスターの『プラン』にとっては不利益なのか、いつになっても行われる気配はない。
もしかすると油断させてから仕留める、という作戦であることも否定できないし、今でもそういう事情には敏感な一方通行だが、番外個体は特に気にしていない様だ。
戻ってきた彼らだが、打ち止めは別として、残る二人はどこに身を寄せるか。
黄泉川達なら快く引き受けてくれるのだろうが、甘えるわけにもいかないし、最近は活動していないものの一方通行だってまだ立派な暗部の人間だ。
そんなこんなでどうしよう、どうしようと思案しているうちに、2DKのマンションで一緒に暮らすことになっていた。
1002Res/580.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。