過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
↓ 1- 覧 板 20
417:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/29(水) 23:07:04.15 ID:rViqN4A0
「ま、ココアでも飲んで暖まるじゃん。一方通行はコーヒーか?」
丁度買い物帰りだったらしい黄泉川と打ち止め。
今から向かおうとしていたことを伝えると、どうぞどうぞと家に通された。
リビングではぐでーっと芳川がテーブルに突っ伏していて、黄泉川が邪魔くさそうに溜息をつくとバツが悪そうに苦笑する。
ロシアから帰った直後はここで生活していたこともあり、番外個体も彼女たちに違和感なく溶け込んでいた。
眠そうに斑目になっている芳川を面白そうに突っつく彼女は、差し出されたココアをふーふーと冷ましつつ、
「……警備員の黄泉川だからこそ相談するね。この人、猥褻的なことばっかりしてくるから逮捕してほしいんだけど」
突然の暴露。げほげほとコーヒーを咽せる一方通行は目を丸くしている。
そんな彼をざまぁみろ、といった表情で見るのは勿論番外個体で、しかしその表情はいたずらっ子のようでもある。
「あなた達もさっき見たでしょ、ミサカが押し倒されるところ! 今日なんかさぁ、ミサカの着替、」
「ストップストップ! ってミサカはミサカは止めてみる! これってもしかして子供には有害かも、ミサカは聞かない方が良いのかな!?
ってミサカはミサカは心配してみるんだけど……」
「うるせェよ! そンな疚しいことしてねェっつの!」
「あっれー? ミサカのこと言葉責めして恍惚の表情浮かべてたのは誰だっけかにゃーん?」
「こ、こと、言葉責め!? 一方通行、本当だったら異常じゃん!」
何故か顔を赤らめる黄泉川と、ジトーっとした視線を投げかけてくる打ち止め、芳川。
非難めいた視線を受けて、一方通行の精神が削り取られていく。
1002Res/580.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。