過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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419:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/29(水) 23:12:24.01 ID:rViqN4A0
「良かったじゃん打ち止め。手袋、片方無くしてたところじゃん」
「これは絶対無くさないってミサカはミサカはここに宣言!」
「へェ、やっぱ女が選ぶのはセンスあンなァ」
「そうだねってミサ……あなた生きてたの?」
いきなり会話に入ってきた一方通行に驚く打ち止め。さらりと酷いことを口に出す。
「なンですかァその言い様は。オマエ等、このガキにどォいう教育してンだよ。つーかほら、俺からもやンよ」
ふわり、と打ち止めに放物線を描いて投げられる一方通行からのプレゼント。
打ち止めは少し危な気にそれを受け取ると、
「あなたから、プレゼント……」
「オイオイ何顔赤くしてやがるンだっつのマセガキ。これから男にモノ貰う機会なンて増えるンだから慣れとけ」
「ひゃひゃ、あなたが言うとやらしく聞こえるのはミサカだけ?」
「多分オマエだけだな」
すっかりいつも通りの二人や保護者とニートを差し措いて、打ち止めは廊下の方にとてとてと走っていく。
「ありゃあ自分の部屋でこっそり開けるつもりじゃん?」
「ミサカと一方通行の差が気になるんだけど……」
「お年頃じゃん? それより二人とも、ご飯食べてくか?」
「ン、家帰ったら今日はクリスマスしなきゃなンねェンだわ」
「へぇ、そっちは今日か。うちは昨日やったじゃん。……あ、これ持ってくじゃん」
黄泉川がキッチンの方から何やら出してくる。袋の中に大量に入っているのはレトルト食品で、
「……オマエ等、いっつもこれ食ってンのか」
「誤解しないでほしいじゃん、うちには炊飯器もあるし。桔梗のヤツが間違って大量に注文しちゃったじゃんよ」
あのチラシは分かりにくいわ、と芳川が呟いた。
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