過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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471: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/01/07(金) 21:49:34.29 ID:Q2CJXww0


『一方通行、仕事です』


「……は、ァ? え?」


電話の向こうから告げられたその一言に、一方通行は思わず頓狂な声を出してしまった。
『黄泉川』と表示された携帯の画面を一度確認して、顔をしかめる。

……割り込まれた。


『聞こえませんでしたか? 仕事です。来週土曜の午前9時30分厳守で、』

「オマエ、何言ってンの? 土御門くンの携帯ならこの番号じゃありませンけど」

『こちらはあなたに用があるのですが、彼経由がご希望ですか?』


久しぶりに聞く、聞き慣れた電話の声が何時にもなく不愉快だ。
姿が見えない故の安心からか、いつもこちらの都合など気に掛けずに指示を飛ばしてくる、肉声か機械かも、女か男かも何も分からない声。


「そォいう問題じゃねェ。俺はオマエ等が大変な時に駆けつけるよォなヒーローでも何でもねェンだわ」

『ヒーローですか』


くつくつと喉の奥で小馬鹿にしたような含み笑いがうざったい。


「……殺されてェか」


本気でコイツの居場所や素性を割ってやろうかと声を低くする一方通行。
どこか海原と話しているような錯覚にとらわれて、顔をしかめた。
どうもこの手の人間は得意じゃないというか、虫唾が走る。


『そう向きにならないでいただきたいものです。早速仕事の内容ですが――……』




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