過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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51:1 ◆3vMMlAilaQ
2010/11/26(金) 22:28:02.94 ID:LW2CtNo0
家に帰って、玄関で靴を脱ぐ。
一人で学生寮に暮らしていた頃は適当に脱ぎ散らかしていたが、今となってはしっかり揃えておく癖がついてしまった。
番外個体が意外と神経質で、揃えておかないとみっともない等と言うせいだ。
自分らしくないと一方通行は顔をしかめる。
リビングに入ると、テーブルの上に置きっぱなしになっていた携帯電話がピカピカを点滅しているのに気がついた。
珍しく、番外個体からの帰宅を知らせるメール。
15分程分前に届いたもので、これから帰宅、という本文の下に、画像が添付してあった。
小さな三毛猫の写真。周りの風景から、駅の近くか、と一方通行は適当に予想をつける。
何処かで見たことのあるような、ないような。
そんな感じの三毛猫が、カメラ目線で写っていた。
「たっだいっま帰ったよーん」
やはり、何処かで見た猫だ。何処だったか……
そう考えていた一方通行の耳に入ってきたのは、普段の数倍も明るい番外個体の声だった。
リビングへ走ってくるのが、ドタバタという足音で分かる。
直ぐにバタン、と五月蠅くドアが開けられて、いかにも「上機嫌です」な番外個体が入ってきた。
「いやー今日も疲れたにゃーん」
「そォ言うわりにはテンションいつもの数倍増しだけどな。つーか下の人に迷惑だからデカイ音出してンじゃねェよ」
「あなたの口からそんな言葉が聞けるなんて驚きだね。ま、今日のミサカはそれくらい気分が良いって事で勘弁してよ」
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