過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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642: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/02/06(日) 22:20:04.03 ID:3wCZGTLdo


「あ、これミサカも読んだことある。麦のんがよく読んでるヤツだった気がするけど」


女が渡してきた雑誌をペラペラと流しつつ、それによって警戒を和らげた番外個体が意外そうな声をあげた。
実は学園都市でそこそこ名の知れている代物だったりするのだ。


「で、それがどォした。こっちのガキはバイトもあンだよ、何の用もねェなら、」

「ミサカはガキじゃないし! それに今日は観たいテレビあったから別の子と代わって貰ったんだよね」

「あァ!? 何だそれ聞いてねェぞオイ! だったら買い物しねェと駄目じゃねェか! 
 クソッたれがァ、この時間帯は混むンだっつーことをちったァ考えろ!」

「何だか良く分からないけど、直ぐに終わりますよ。ちょっとした写真撮影です」

「そんなのミサカの知った事じゃないしぃ? このミサカはいっつもお仕事頑張ってるんだもん、ひゃひゃ、此処はぐーたら主夫の腕の見せ所でしょ?」

「……よし、カメラもばっちし。貴方たちなら『学園都市☆路上カップル☆ラブラブさん激写しちゃうゾ〜in 第7学区〜』の名に恥じない被写体になりそうです」


危険な男女二人組はぎゃあぎゃあと喚き、そんな二人にお構いなしのマイペース(ズレているともいう)カメラマン。
ギャラリーはそんな光景を見てやれやれという表情を浮かべるが、ここを立ち去る気はないらしい。
恋仲の二人が睦まじく、時にはいちゃいちゃと、あるいは照れながら写真に撮られる姿は見ていて案外面白かったりする。

――って、


「「…………、カップル?」」


この時間帯の食品の鮮度とかタイムセールとか今日のメニューとか。
そんなことで騒いでいた二人がぽかんと、和音よろしく声を合わせた。




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