過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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72:1 ◆3vMMlAilaQ
2010/11/27(土) 23:23:00.62 ID:uQ0Vqko0
11月最後の土曜日。
澄んだ天気に恵まれた今日、番外個体は朝から落ち着かない様子だった。
「ちったァ落ち着けっつの。まだ昼じゃねェか」
「ミサカはいつも通り冷静だけど何か?」
「……そォ言いつつ漏電してンぞ」
「あーはいはいミサカは優秀な、ゆーうーしゅーうな第一位様と違って不出来なんだっつーのお!」
パチパチと線香花火の様に紫電を散らす番外個体。
緊張からか、どうも無意識のうちにビリビリが漏れてしまっているらしい。
今からこんなザマでいざ本番となったらどうなってしまうか少々心配な一方通行は、
「オマエそンなンじゃ周りに迷惑かけるどころじゃなくなるンじゃねェの?
ロシアでも言ったがよ、俺の戦い方を見て能力制御法を分析すればこンな時にも安定すると思うンだが」
「まぁそれも名案だとは思うけれど。『暗闇の五月計画』もそんなんだったと思うし。
……にしても上から目線ちょーうぜぇええええ! あなたは何の講師よ一体」
普段に増して気性が荒い番外個体はそう言ってそのままソファに倒れ込んだ。
傍に落ちていたリモコンを拾い、テレビをつける。
チャンネルを学園都市で放送されている教育番組に切り替えて、寝っ転がりながらそれを眺める番外個体。
少しすると落ち着いてきたのか、周りを散っていた紫電が静かになっている。
「何ていうか、この手の番組ってミサカに唯一の安らぎを与えてくれるんだよね」
「……その妙なガキっぽさは誰譲りだァ?」
『こんにちはー! 良い子のみんなー! 元気かなー!?」
「はーい! ……って、別に毎回やってるわけじゃないからここ重要」
「……、」
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