過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
1- 20
815: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/03/05(土) 01:05:30.17 ID:kgKpUzPQo


立ち止まって、一方通行は小さく溜め息をついた。
別に期待が裏切られるような言葉が後ろから聞こえてきたからではない。
大体、最初から期待などしていなかったのだ。
だからその溜め息も、分かりきっていることを敢えて弁明してくる番外個体の念の入れように思わず呆れてしまったからに他ならず、


「……分かってるっつの。大体なァ、」

「ち、ちがう!」


が、悲痛な声をあげた番外個体に遮られた。
しかしそれではつい先程自分が言ったことを自分で否定する形になってしまうことに気付いているのだろうか。
背を向けて人のベッドに寝転がっていた彼女は起き上がり、


「違うよ……」


酷く切なげに、顔を歪めた。


「……あァ? つーかそれじゃァ言ってること矛盾してンぞ」


分からない。
一方通行には、何故この少女が今にも泣き出しそうな表情で唇を噛むのか、理解できない。


「何か夢でもみてたンだろ。オマエ寝起き良くねェし、寝言のひとつくらい日常茶飯事なンじゃねェの?」

「……っ、」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/580.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice