過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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88: ◆3vMMlAilaQ
2010/11/28(日) 15:49:30.91 ID:1BiOBAA0

一方通行は寝転がっていたソファの上でうっすらと目を開けた。小さく舌打ちする。
どうやら寝てしまっていたらしいが、微かに聞こえてくる番外個体と麦野の声で目が覚めたのだろう。
寝ていた時間は30分もなかっただろうが、それでも自分の無警戒さには腹が立つ。
常時反射が使えなくなった今、居眠りなんかしていると何時襲われるか分からない。


(……第四位はまだ番外個体の部屋か? ったく、気が抜けすぎだクソ馬鹿)


麦野だって暗部の人間だ。
一方通行は彼女を信用しているわけではないし、番外個体の友達でなければ関わろうとも思わない。
ああして番外個体と仲良くしているところをみると何か裏があるという事はなさそうだが、それでもやはり警戒するに越したことはないのだ。

体を起こして、頭をガシガシと掻く。

と、そこへ番外個体達の声が先程より鮮明に聞こえてきた。
どうやら部屋から廊下に出たらしい。


「はい、じゃちょっとくるーっと回ってちょうだい」

「こう?」

「……うん、最高。にしても憎らしいわ、そのスタイル。ま、私に感謝ってとこかしら? あとはメイクすれば完璧ね」


何だ何だ、と思って一方通行が開けっ放しになっていたリビングのドアから廊下を覗こうとすると、丁度彼女達が入ってきたところだった。

前を歩く麦野の後ろから、番外個体が顔を覗かせる。


「……お披露目。今まで応援してくれてたあなたにも一応意見聞きたいからしっかり考えてよね」


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