過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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931: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/03/18(金) 13:51:16.29 ID:SMLw9DYPo

ぼそりと吐き出された言葉の意味が、番外個体にはよく分からなかったらしい。
きょとんとした表情を浮かべるそんな彼女から、ヘタレと言われようがチキンと言われようが、これでは否定することなどできやしない。
番外個体から言われなければ、一方通行が抱える想いは封印されたままであっただろうことは明白で。
格好がつかないこともまた然り。
それでも、チャンスはここに存在している。


「……一回しか言わねェからな」


立ち上がって、ベッドに座る番外個体をしっかりと見据え。


「な、何?」


番外個体自身でも嗤ってしまうような惚れ込みっぶりだが、緋い緋い瞳から射止められると、それだけで彼女は蕩けてしまいそうになる。
だから正直なところ、その視線に耐えきる自信ははあまり無かったものの、それでも彼女はしっかりと受け止めた。
端正な顔立ちと細身の身体は女の自分から見ても羨ましいと、場違いながらにも嫉妬する。

両者の視線は揺るがない。
互いを射抜くかの如く、真っ直ぐに。




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