過去ログ - 美琴「……Get Backers?」
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あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage saga]
2011/01/03(月) 23:47:14.52 ID:5DiFKDM0
――北棟 最上階
校長室と名づけられた豪奢な部屋。その窓際に男は立っていた。純白のスーツに身を包んだ彼の名はアウレオルス。
二メートルに届く細身の体に、緑の髪。緑は五大元素の一つ『土』を表す。
彼は、窓の外を眺めている。いや、実際には窓に映る自身の顔を。
言葉一つでビルの崩壊を止め、元に戻したにも関わらず、表情の変わらない自身の顔を。
彼は振り返り、黒檀の机の上で寝ている少女を見る。
Index-Librorum-Prohibitorum。インデックスと呼ばれる少女は、金刺繍の真白い修道服に身を包んでいる。
部屋には、『吸血殺し(ディープブラッド)』と呼ばれる少女。姫神 秋沙はその能力により多くの吸血鬼を殺してきた。己の意思とは関係なく。
彼女が、錬金術師といるのには理由があった。
姫神「この子を。助けたいのね」
アウレオルス「……」
姫神「助けられるの?」
自分の力で誰かを救えるかもしれない。
アウレオルス「当然。禁書目録は人の手では救えん。だが、カインの末裔の力を使えば救うこともできよう」
彼は禁書目録を見る。彼女を救うためならば、彼は手段を選ばない。
その時、大きく開かれていた扉から、人影が現れた。
蛮「救う……ねぇ。テメェ、何してるかわかってんのか?」
彼らも錬金術師と同じで、人を救うために。無論、それはたった一人ではなく、このビルにいる者達を。
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