過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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43:第二話 『部屋と彼シャツ計画とミサカ』[saga]
2010/11/27(土) 20:30:10.22 ID:cPRQijA0

上条との通話を終えて電車へと乗り込んだ一方通行は隣の車両の窮屈加減を尻目に
指定席へと腰を据えた。


駅前の雑踏に思ったより体力は奪われていたらしい。
また妹達にモヤシやらホワイトアスパラガスやら言われそうだ。


ブルブルブル……ブルブルブル……
車両内だからとマナーモードにしていた携帯電話が着信を告げる。


三下からの電話だったら、「電車乗ってたから」と無視してやろう。
事実だし。


しかし念のために確認してみるとそれは電話では無くメールで、
送信先は『超電磁砲』となっていた。
大方三下から連絡を受けて送りつけてきたのだろう。素直じゃ無いくせにお節介な女だ。


『打ち止めのYシャツ着てあげたんだって?アイツの言った通り、あの子喜んでたでしょ?』


「やっぱ、お節介じゃねェか」


続きはまだ書かれていたが、どうせからかうような戯言ばかりが書き連ねてあるのだろう。
勝手にそう解釈してメールボックスを閉じた一方通行は、そこで大きく一度伸びをした。


携帯電話の待ち受け画面には、
彼と少女が色々な意味で幼かった頃に大切な家族達と撮った写真が収められている。


ぶっきら棒にカメラから視線を反らす自分。
豪快に笑う黄泉川。
素直になれない自分を小さく笑いながら嗜めている芳川。

そして、
満面の笑みの打ち止め。


「ま、今日も一日頑張ってやりますかァ」


長い長い人生の中で、
彼らがこれから歩む道なりは、地平線を越えた見えない彼方まで続いている。

                                              『部屋と彼シャツ計画とミサカ(完)』


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