過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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644:第十二話 『部屋と量産能力者とミサカ』[saga]
2011/01/07(金) 18:01:35.40 ID:V6HRnCQ0






目の前の『自分』を本気で殺すつもりで伸ばされた右手が別の誰かの右手によって掴まれた。
これでは『自分』を殺せない。振り解こうと払った右手は、だがより強い力でしっかりと握り絞められた。

掴まれた右手に伝わる熱が、何故だかとても熱く感じる。



いつも窮地に颯爽と現れて救いを与えてゆく『ヒーロー』がこんな『自分』すら救おうと自分に立ち塞がっている。








「腐りきってんのはテメエの方だ魔術師野郎。
 テメエがまだこの反吐の出るみてえな舞台を続けるってんなら、まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!!」














お伽噺の様な『ヒーロー』はいつだって傍に居る。
格好良く颯爽と登場出来なくても、躓きながらも転びながらも臨めば必ず『ヒーロー』はやって来る。


自分自身が誰かの『ヒーロー』になれる可能性を、彼はまだ知らない。







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