過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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第十三話 『部屋と戦闘とミサカ』 (後篇)
[saga]
2011/01/17(月) 21:35:26.57 ID:o1rSeKJC0
(なら、十字架本体の効果を打ち消せば――――っ!!)
魔術師へと距離を詰めようとした上条の体が吹き飛んだ。
真正面の魔術師だけを見据え無防備だった横から繰り出されたドロップキック。
しかし普通の人間ではありえない力で蹴りだされたそのキックは、
上条の体を横へ横へと押し出し終には後ろにあった路地の壁にぶつかるまで勢いを止めなかった。
「マスターに触れさせる事は致しません。
超電磁砲によるダメージは相当でしたが貴方の相手を出来ないほどではありません、と一方通行は進言します」
上条を吹き飛ばしたクローンが淡々と告げる。
そんなクローンの頭を一撫でしながら魔術師がインデックスへと目を向けた。
「よくやった04号。―――――禁書目録、私の術に関する貴女の見解は確かに正しい。
……しかし、だからと言って貴女に何が出来ます?他者の詠唱に割り込みを入れる強制詠唱も私には通用しないでしょう?」
尋ねられたインデックスが悔しそうに唇を噛んだ。
その通りだ。先ほどから何度試しても『強制詠唱』が作動しない。
あの術式における魔術発動部分は、魔術師が十字架に釘を打ちこんでからそれが上条に連動するまでの部分のみだ。
すなわち『十字架に釘を打ち込む行為』は十字架への物理攻撃に過ぎず、
連動して上条の体が破壊されるのを邪魔しようとしても、タイムロスなしに発動する魔術は略式に略式を重ねた強制詠唱でも間に合わない。
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