過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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第十三話 『部屋と戦闘とミサカ』 (後篇)
[saga]
2011/01/17(月) 21:39:09.52 ID:o1rSeKJC0
王室御用達の名歌手の歌声と世の全ての不協和音を一斉にかき鳴らしたような心地よくも気持ち悪い、良くも悪くも人間離れした唱が心を占拠する。
世界中の人間全てから糾弾されるような感覚が魔術師を襲う。
死にたい。こんな思いを味わい続けるのなら、いっその事死んでしまいたい。
唐突に、人類全員に詫びたい様な気持ちになった。
唐突に、死んで償いたい気分になった。
唐突に、死よりも恐ろしい何かが自分を襲う感覚に陥った。
あゝ、ああ、アア、嗚呼!!
イヤだ。解放されたい。壊れる。何が。心が。気持ちが。支配される。何に。唱に。唱。一体何。
ゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさい
狂った様に叫び続ける魔術師に上条は右手を向けた。
時折混じる謝罪の声に唇を噛み締める。
「いいか、覚えておけ。
お前が感じるその苦痛は御坂妹や一方通行や――――お前達が利用したクローンの100分の1も満たしやしねえ。
その苦しみを絶対に忘れる事無く、死ぬまでアイツらに謝り続けろ」
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