過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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850:第十六話 『部屋と命とミサカ』[saga]
2011/01/29(土) 19:41:06.35 ID:aHvdUUFQ0






一方通行は薄暗い閉鎖空間を我が物顔で闊歩していた。
何故ならば、此処が勝手知ったる彼の嘗ての『学校(ホーム)』だった場所だからだ。


特力研。正式名称、特例能力者多重調整技術研究所。
敷地内に死体処分場があると噂され、一方通行曰く、噂以上の施設だったという其処は
警備員によって制圧・解体されて以来、書庫の中でも厳密な領域に記録された謂わば禁断の場所だ。


彼がこの研究施設を居としたのは9歳までだったが、幼いながらも記憶は正確だったらしく
心当たりのある場所を虱潰しに探していけば『標的』は考えていたよりも早く、そしてあっさりと見つかった。



「―――――………00号の確保、上位命令文の中断、そして此処の解明……キミが来るのはもう少し後だと思っていたのですが」


「ンな回りくどい事しなくても、俺のクローンが完成していた時点で学園都市内に本拠地を置ける場所はある程度絞れンだよ。
 俺のDNAマップを採取・保管できた場所、クローン製造に必要な機材の揃っている場所……
 『実験』当時使っていた研究所は木原の件の後真っ先に調べたが何も出て来なかった。だから、後は可能性のある施設を片っ端から潰したまでだ」



一方通行は幼少期から施設を転々としてきた存在だ。
どれだけ絞り込みをした所で、可能性のある施設は相当な数になる事だろう。


とんでもない事を平然と断言する一方通行に、黒衣の男が子供の悪戯を見る様な目つきでクスリと苦笑した。
そして、悪さをした少年に尋ねるかの如く、一方通行に優しげに問いた。






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