過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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853:第十六話 『部屋と命とミサカ』[saga]
2011/01/29(土) 19:43:50.80 ID:aHvdUUFQ0



「故郷スペインで私は『魔術』という学園都市の科学力に拮抗しうる力を得た。
 この力を持ってして学園都市を壊してしまえば、もう彼らの様な子供達が生まれる事も無くなる……」



男の貌付きが、『崇高な思想』を語る酔った表情から一変し、何十年もの時をひと思いに過ぎ去った老人の様なそれに変わった。
幾重もの苦難を越え悟りきった眼で一方通行を見遣った男は、彼へと目線で同意を求める。
しかし、



「テメエが何をほざこォが、俺とテメエが相入れる事は一生ねェ」



「残念です」、と男が呟いた。
男にとっては一方通行の様な学園都市の暗部に浸りきった者も『憐れな存在』の内なのかもしれない。
それでも、男が手段に一方通行にとって何より大事な『憐れな存在』を蝕んだ時点で、彼は一方通行にとっての『敵』となる。


「ならば、互いの信念を賭け合わねばなりませんね」。
黒衣の男がそう言うと、今まで2人の遣り取りをじっと傍観していた一方通行と全く同じ顔をした少年が無言で彼らに歩み寄った。



「此の場はお任せ下さい、マスター。と一方通行はオリジナルと対峙する意思を見せます」

「お前……その馬鹿に付いてく事がテメエらクローンにとって本当に正しいと思ってンのか?」



一方通行は尋ねる。見た事も無いほどに、悲しそうな瞳だった。
そして――――――――――――――……








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