過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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906:第十七話 『部屋と決着とミサカ』[saga]
2011/02/19(土) 22:29:50.96 ID:NbiBTJcl0



打ち止めはギョッ、とした。
盗み聞いた暗部の面々と尋問される00号の話では特殊な形態を取っているのは上位個体の00号のみ。
能力を用いて聞き出していたようだから、00号の認識的にそれは間違いないのだろう。


まさか、上位個体に知らされていない個体が存在したのか。
否。そんな事はない、と同じく妹達の上位個体を務める打ち止めは考えるまでも無く知っていた。


あえて情報を伝えられない事はあっても、暴走抑止を目的として製造される上位個体は全個体の存在を正確に把握していなければ意味を成さない。
だからこそ、彼が知らない個体など存在する筈がないのだ。なのに。


何か嫌な予感を感じた打ち止めは、血を流して倒れる少年から視線を反らし再び周囲を見渡した。
天井裏の狭い視界から嫌な予感の根源を見つけ出そうと身を乗り出す。


結論から言おう。
打ち止めはそれを見つけだすことができた。普通ならパニックに陥っても仕方の無い状況で発見を成し得たのだから褒められても良いだろう。


ただし彼女が見つけたのは、同じ様にして倒れる最愛の人の、やはり僅かに年若い姿であった。






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