過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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913:第十七話 『部屋と決着とミサカ』[saga]
2011/02/19(土) 22:35:02.65 ID:NbiBTJcl0






事態の解決方法はマリア像を破壊するか、あるいはマリア像に使われた『一方通行の血』に別人の血を上書きする事。
あの人が無傷でクローンが出血している様子を見るに、
恐らく体細胞クローンの特性である遺伝子レベルで同じ体を利用されたのだろうと打ち止めは推測する。
そうなると、マリア像はクローンの下敷きになっている可能性が高い。


――――――――やるしかない。
打ち止めは浜面から授かった駆動鎧のショットガンを構え、17600号から譲られたベルトで固定した短銃と弾丸の存在を確認する。


大丈夫だ、ミサカには出来る。
だってミサカには10031回に渡る最強との戦闘経験があるのだから。


ずっと護ってもらった。ずっと庇ってもらった。ずっと助けてもらった。
全てが終わってやっと帰って来られたのだと呑気に喜んでいれば、それは単なる糠喜びで、あの人はミサカ達の為に薄暗い暗部で一人苦しんでいた。


―――――――今度は、ミサカがあの人を護るんだっ!
そう、宣言したではないか。そう、誓ったではないか。なのに何にも、ミサカは果たせていないじゃないか。
何も出来なかった自分が悔しかった。何も教えてくれなかった事が悔しかった。だが何より、教えられるだけの強さがない自分が悔しかった。


悔しいなら、今此処であの誓いを果たせばいい。


そして、打ち止めが天井裏を飛び出した。
全てを終わらせる為に。この世界で最も大切な人を、自らの手で護る為に。






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